卒業生2,600名を見て分かったフリーランスデザイナーの仕事の取り方

WEBデザイナー、それもフリーランスとして生計を立てるのに1〜2回コンペに参加したくらいでは案件が取れるほど甘くはありません。

ただ、デザインなんて学んだこともないという人でも、一定のスキルと行動量が伴えば月5万円も十分可能ですし、最終的には毎月30万円以上も目指せます。

今回はフリーランスWEBデザイナーとしてパソコンを普段使わないという人でも仕事を取る方法を解説します。

今回ご紹介するのは今まで2600名以上の卒業生を見てきてわかった、誰でも着実に仕事を取る方法と、自分のタイプにあった仕事の取り方です。

直近では受講生100人で実際にコンペに挑戦して、実際に案件受注や収入を得た方もいる再現性の高い方法です。

これからフリーランスWEBデザイナーとして、本格的に仕事を取りに行くのであれば、今回の内容を実践してください。

フリーランスデザイナーにオススメする仕事の取り方

フリーランスWEBデザイナーとして仕事を取るには、次の2ステップあります。

ステップ1:スキルアップと行動量を意識して初受注を目指す
ステップ2:次の案件をとりさらに案件数を拡大していく

ステップ1ではコンペに挑戦→振り返り→作品を作る→コンペに挑戦する→・・・のサイクルをひたすら回して初受注を目指すフェーズです。

コンペの目安は30回で、その中で初受注できるのがベストですが、倍率が高いこともあり30回の中で採用されないことは珍しくありません。

ですが、そこまで挑戦していればほとんどの人は納品レベルのクオリティに到達しているはずです。

ここまで来たら、ステップ2で紹介している交流会や営業、クラウドソーシングなどで案件をとりに行きましょう。

実際、コンペでは30回挑戦しても案件取れなかった人がクラウドソーシングでは受注できたケースは珍しくありませんし、コンペに挑戦する前に案件受注した人も少なくありません。

ただ、誰でもできて着実に案件受注するという再現性から今回の記事ではステップ1→ステップ2の流れで挑戦することをオススメしています。

ステップ1:初受注は行動量×スキルレベル

案件を取るために一番大事なことは、行動量と納品できるスキルレベルまで磨くことです。

いきなりホームページに挑戦すること自体は否定しませんが、最初はとにかく行動量を意識して欲しいので、時間や工数的に挑戦しやすいバナーから取り組んでみてください。

スキルレベルの目安は納品できるレベルかどうかであり、下の画像のようにどこかで見たことある!というクオリティを指します。

受講生の作品

最初のステップでは、自分のレベルを客観的に評価してもらえる人に見てもらうこと、その上で大量行動を取ることを意識しましょう。

これから紹介する方法は、30回落ちるまでコンペに挑戦したりその振り返りをしたりと、一見大変そうと感じるかもしれません。

ですが、今まで2600名以上の卒業生を見てきて、これから紹介する方法が一番効率よく着実に案件を取れる再現性のある方法なのです。

より具体的な方法について解説していきます。

コンペに30回挑戦する

まずは30回コンペに挑戦しましょう。

スキルを身につけてから短期集中、目安としては1〜2ヶ月間コンペに挑戦するのをオススメします。

コンペはクラウドソーシングやコンペがまとまったサイトなどから挑戦できます。

一部参加資格の必要なコンペもありますが、費用などもかからず応募できるものも多数ありデータをアップするだけで誰でも応募できるので、まずはたくさん挑戦してみましょう。

初受注までにかかる時間やコンペの数は人によって異なります。

日本デザインスクールの卒業生を見ていても、10件で初受注できる人もいれば50件かかる人もいました。

そもそもコンペは倍率が高く採用されるハードルは高いので、落ちても悲観する必要はありません。

すぐに受注できなくても、作品を作る中でスキルが自然と磨かれていきますし、この段階ではむしろスキルを磨くことにフォーカスしましょう。

そして、そのコンペで案件を取れなくても挑戦するなかで人脈ができて、コンペではなく人脈から継続依頼を受注できるケースもあります。

実際、「今回は作品の採用を見送らせていただきますが、ポートフォリオも拝見したところとてもレベルが高かったので、ぜひ他の案件をお願いしたいのですが」と連絡がきた卒業生もいました。

また、とにかく行動するという観点で言えばトレースや課題にたくさん挑戦するのでももちろんスキルを磨けますが、実務案件をこなすのをオススメします。

実務案件をこなす間に世の中の平均から見てどのレベルなのかを客観的に見てそこに合わせていくイメージです。

コンペで落ちた要因や採用作品との違いを分析する

コンペは参加するだけでなくそこからの振り返りも重要です。

目標は初受注を取ることであり、そのためには採用されなかった理由を振り返り、品質を上げなければならないからです。

ただ、10件20件応募しても採用ゼロだからといってそこまで悲観する必要はありません。

クラウドソーシングサイトで開かれているコンペは200人の中から選ばれることもあるくらい倍率が高いのです。

実際、受かった人より上手い作品も結構あるので、コンペで落ちたとしてもたまたま発注者の好みに合わなかっただけ、そもそも発注者にセンスがないだけの可能性もあります。

大事なことは採用された作品とそうでない作品の違いを言語化してデザインレベルを上げることです。

毎日1個は作品を作る

毎日1個は作品を作る習慣も作りましょう。

ただなんとなく作るのではなく、30回コンペに挑戦する中で少しでも早く確実に採用されるには、クオリティを上げていく必要があります。

そのためにはコンペのための作品作りだけでは不十分であり、プラスして毎日プラスして毎日一作品は作りましょう。

最初は大変かもしれませんが、毎日作品を作っていくとだんだん習慣となって歯磨きのような感覚になります。

実際、卒業生で月収100万円のように成功している人にインタビューすると、みなさん毎日Photoshopに触って毎日作品作っていました。

ある程度スキルを身につけても、スポーツと同じように少しPhotoshopを触らないだけでスキルが低下してしまうため、最初の案件を取るためだけではなく、作品作りをする習慣づけを最初のうちから心がけましょう。

 

ステップ2:自分にあった受注方法を選ぶ

ステップ1では、デザインを学んだ後に全員最初に取り組むべきものをご紹介しました。

ここからはより受注を広げていくための仕事の取り方をご紹介します。

週1回は交流会に参加する

1つ目が週1回、交流会に参加すること。

交流会にもさまざまな種類のものがありますが、案件受注にオススメなのがクリエイター交流会です。

名刺交換をして活動状況を話したりする中で案件を受注できるケースがあります。

ただ交流の時間も多くはないので関わりたいと思う人に連絡を入れたり後日あったりする中でつながりが生まれます。

対面の方が色々な繋がりが生まれやすかったりするので、そこから案件を受注できることがあります。

また、交流会で案件を受注するときは誰から受注するかも大事なポイントです。

無料で働かせる人もいますが、ある程度稼いでいる人などから案件を受注できれば、元々1000円でバナー制作をしていたり単価5万円でLPを制作していたものが倍になることもあります。

▼交流会を通して案件を受注された卒業生インタビューはこちら

知り合いに電話営業する

片っ端から営業をかけるのも1つの手です。

クラウドソーシングや、この後ご紹介するココナラは応募するハードルは低いですが、どうしても待ちの状態になってしまい、返信もないケースもあります。

それに比べるとDMや電話で片っ端から営業をかけるのは行動のハードルは高いですが、良くも悪くも結果がわかりやすくスピーディに結果につなげられます。

実際、卒業生の中には携帯のアドレスに全部片っ端から電話してホームページを15万円で受注した人もいました。

▼電話営業で案件受注した卒業生インタビューはこちら

クラウドソーシングで継続案件を見つける

クラウドソーシングの中にはリピート案件があります。例えばYouTubeのサムネイルやアイキャッチなどは継続的にお仕事があります。

定期的に必要になるものなので毎月一定の収入を得ることができます。

リピート案件でなくても、クライアントを満足させられたり、うまくコミュニケーションを取ることができれば、リピートしてもらいやすくなります。

クライアントによっては3〜4年リピートしてもらえたというケースもあるため、案件をこなすだけでなく、ちょっとした提案などできるとベストです。

クラウドソーシングで単価を上げていく

まずは、できそうな案件の中で高額なものを選ぶ意識を持ちましょう。

クラウドソーシングで見つかる案件は少額のものが多いイメージがあるかもしれませんが、ランディングページは高単価の案件もありますしヘッダーだけで1万円の案件もあります。

同じ案件でもスピード納品(この時間までに納品すると単価が上がる)するとより高単価を狙えます。

また、継続案件などある程度作品を作ったタイミングで単価交渉することで単価アップも可能です。

卒業生の中には画像を100個作ったときに単価を上げることは可能でしょうかと連絡して「大丈夫です。これでいいですか?」と単価を上げられたケースもありました。

▼詳細はこちらの動画をご覧ください。

ココナラで逆営業をする

ココナラに「バナー1件〇〇円で作ります」のように出品するのもオススメです。同じように自分のスキルを出品している人より低い単価で出せば案件受注も可能です。

ココナラが有名ですが、そのほかにもランサーズなどでも同じように案件を取れます。

卒業生の中には、ランサーズに登録してから2〜3ヶ月で取れるようになり、1年後には20万円前後まで行った方もいます。

月4〜5件でも10万円行くので効率よく稼げるのもポイントです。

まとめ

今回はフリーランスWEBデザイナーの仕事の取り方について、2つのステップで解説しました。

最初はとにかくスキルを磨くことと行動すること、5万円〜10万円まで稼げるようになったら、自分のタイプにあった方法で収入を上げることがポイントでした。

冒頭でもお伝えしたように、最初の5万円まではハードルが高いですがそこからある程度の収入を目指すことは十分可能です。

まずはスキルを納品できるレベルまで磨くこと、そしてコンペなど実務案件にどんどん挑戦していきましょう。