「WEBクリエイター」に興味を持ち、これから目指したいと考えている人は多いのではないでしょうか。
第一線で華やかに活躍するイメージがあり、響きも格好よく感じますよね。
ただ、「WEBクリエイターになろう」と決めても、いったい何から始めればよいかわかりにくいかもしれません。
「WEBクリエイター」にはさまざまな職種があります。
まずは、どのような職種があるのかを知って、目指したい職種を見つけることが大切です。
この記事では、WEBクリエイターを目指す人が知っておきたい9種類の職種を取り上げました。
それぞれの仕事について、必要なスキルと、未経験から目指すためのステップを分かりやすく解説します。
自分に合ったWEBの仕事を見つけるための、道しるべとしてぜひ参考にしてください。
目次
WEBクリエイターになるには、まず職種の違いを知ろう
「WEBクリエイター」とは、WEBサイト制作に関わるさまざまな職種の総称。
WEBクリエイターになりたい場合は、まずどのような職種があるかを知ることが大切です。
そして、より興味のある職種を選び、知識・スキルを学ぶのが早道になります。
では、WEBクリエイターにはどのような職種があるのでしょうか。
実は、正式な定義がなく、線引きは人により曖昧です。
小学館発行の大辞泉によると、WEBクリエイターについて、次のように解説されています。
「インターネットのWEBサイトを制作する仕事に携わる人。
HTMLやCSSに関する知識や基礎的なデザイン能力をもち、顧客の要求に応じてWEBサイトの構築や内容の更新をおこなう。」
HTMLやCSSとは、WEBサイトやアプリケーションの見た目を作るコンピューター言語です。
このことから、上記の解説は、次のように解釈できます。
WEBクリエイターとは……
狭義 | WEBシステムの表面(ユーザーが見たり触ったりできる部分)を作り上げる人 |
広義 | WEBシステム制作全般に関わる人 |
そこで本記事では、WEBクリエイターの主な職種を、次のように区分した上で紹介します。
WEBクリエイターの職種 | |
狭義 | 職種1 WEBデザイナー |
広義 | 職種5 WEBプログラマー |
それぞれに、必要なスキル・目指す方法(ステップ)を解説していきます。
WEBクリエイターを目指すあなたの参考になれば幸いです。
【職種別】WEBクリエイターになるために必要なスキル
ここでは、前章で紹介した9職種に必要なスキルを解説します。
職種1 WEBデザイナー
WEBコンテンツのデザインを考案・制作する仕事です。
主に、WEBサイト・バナー・ランディングページ・サムネイルなどの色や配置を決め、それをデザインソフトで形作ります。
【必要なスキル・知識】
- デザインの基礎知識
- デザインを考案するスキル
- デザインツール(Photoshop・Illustrator等)の操作スキル
- コーディングの初歩的な知識
- コミュニケーションスキル
職種2 UIデザイナー
ユーザーが直接触れる部分(ボタン・ナビゲーションバー・アイコン・入力フォーム・ログイン画面など)のデザインを考案・制作する仕事です。
ユーザーが快適にWEBサイトやアプリケーションを使えるよう、機能性を追求しつつ、機能美(装飾性)とのバランスを取り、デザインソフトで形作ります。
【必要なスキル・知識】
- デザインの基礎知識
- デザインを考案するスキル
- デザインツール(Figma・Sketch等)の操作スキル
- コーディングの基礎知識
- コミュニケーションスキル
- マーケティングの基礎知識
- サイト分析&改善スキル
職種3 UXデザイナー
ユーザーが、WEBサイトやアプリを利用するときに、優れた体験価値(使いやすさ・感動等)を与えられるように、WEBサービス全体のデザインを考案・制作する仕事です。
前項のUIデザインは、UXデザインの一部です。
【必要なスキル・知識】
- デザインの基礎知識
- デザインを考案するスキル
- デザインツール(Figma・Sketch等)の操作スキル
- コーディングの基礎知識
- マーケティングの基礎知識
- サイト分析&改善スキル
- 競合他社・市場分析スキル
- ユーザー分析&カスタマージャーニーマップ作成スキル
- ユーザビリティ・アクセシビリティの基礎知識
- ディレクション&マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
職種4 WEBコーダー
コーディングにより、WEBデザイナーが制作したデザインを、指示どおりにWEBサイト上に表示させる仕事です。
デザインの見た目だけでなく、リンクを設定したり、大きさの違う端末や異なるブラウザでも正しく表示できるよう設定したりもします。
【必要なスキル・知識】
- デザイン・UI/UXデザインの基礎知識
- HTML・CSSの基礎知識・スキル(全般的)
- JavaScriptの基礎知識・スキル(コーディングで使用する部分)
- コーディングエディタ(Dreamweaver・ATOM等)の操作スキル
- CMS(WordPress・STUDIO等)の操作スキル
- コミュニケーションスキル
職種5 WEBプログラマー
仕様書に沿ってWEBシステムを開発し、開発後のテスト・デバッグ・運用・保守等をする仕事です。
WEBサイトやアプリケーションの見た目(フロントエンド)についてはコーディングをおこない、裏側(バックエンド)についてはプログラミングをおこないます。
【必要なスキル・知識】
- データベース・サーバー・クラウド・セキュリティ等の知識
- フロントエンド開発言語の知識・スキル(HTML・CSS・JavaScript等)
- バックエンド開発言語の知識・スキル(PHP・Python・Java等)※1
- テキストエディタ(Visual Studio Code・Sublime Text等)の操作スキル
- IDE(統合開発環境/Eclipse・Visual Studio等)の操作スキル※2
- デザイン・UI/UXデザインの基礎知識
- コミュニケーションスキル
※1プログラミングの目的により、必要な言語が変わります。
※2プログラミングの目的や言語により、必要なIDEが変わります。
職種6 WEBエンジニア
WEBシステム開発の全工程が仕事の範囲です。
開発工程は、「設計・計画」「実装・テスト」「保守・運用」の3フェーズに分類でき、どの部分を担うかは、役割・企業規模・開発体制によって異なります。
WEBプログラマーの仕事内容も含まれます。
【必要なスキル・知識】
- データベース・サーバー・クラウド・セキュリティ等の知識
- システム運用・管理の知識
- フロントエンド開発言語の知識・スキル(HTML・CSS・JavaScript等)
- バックエンド開発言語の知識・スキル(PHP・Python・Java等)※1
- テキストエディタ(Visual Studio Code・Sublime Text等)の操作スキル
- IDE(統合開発環境/Eclipse・Visual Studio等)の操作スキル※2
- デザイン・UI/UXデザインの基礎知識
- ディレクション&マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
※1プログラミングの目的により、必要な言語が変わります。
※2プログラミングの目的や言語により、必要なIDEが変わります。
職種7 WEBマーケター
集客・販売するための仕組みを作る仕事です。
主な内容は、市場分析結果やSEOに基づき、WEB広告運用・デジタルマーケティング・改善策の考案&実行をおこなうことです。
【必要なスキル・知識】
- 数値やデータを確認して分析するスキル
- 分析結果に基づき論理的に施策を立案・改善するスキル
- データ解析ツール・SEO解析ツール・施策の強化/効率化ツール等の操作スキル
- WEB広告運用の基礎知識・スキル
- デジタルマーケティングの基礎知識・スキル
- コミュニケーションスキル
職種8 WEBライター
WEBコンテンツに掲載する文章を考案・執筆する仕事です。
WEBサイトに掲載するSEO記事・ランディングページ等に記載するセールスレター・メールマガジン・レビュー・シナリオ等を作成します。
【必要なスキル・知識(SEO記事ライターの場合)】
- 文章をわかりやすく書くスキル
- リサーチ&情報整理スキル
- 文章作成ツール(Word・Googleドキュメント等)の操作スキル
- WEBライティングの基礎知識
- SEO(検索上位をねらう施策)の知識
- コミュニケーションスキル
職種9 動画クリエイター
動画を制作・編集する仕事です。
仕事内容は、プロデューサーやディレクターとして動画の企画や撮影の場を管理する制作系と、撮影や編集をする技術系に分かれます。
【必要なスキル・知識(編集クリエイターの場合)】
- 動画編集の基礎知識・スキル
- 動画撮影&構成のスキル
- 動画編集ツール(Adobe Premiere Pro・Davinci Resolve等)の操作スキル
- コミュニケーションスキル
WEBクリエイターになるための5ステップ
WEBクリエイターになるために必要なステップは、次の5つです。
- 事前準備
- 知識・スキルの習得
- 実践練習
- ポートフォリオ作成
- 就職活動
職種ごとの違いや共通点も併せて解説します。
ステップ1 事前準備
事前に準備するものは、次の4点です。
- WEBクリエイターとしてやりたいことを決める
- インターネット環境
- パソコン
- 業務に必要なツール
第一に、どのようなWEBクリエイターになりたいかや、その職種になってどのようなことをやりたいかについて、考えておくことが大切です。
それは、どの職種にも共通します。
それは、準備すべきパソコンの種類・スペックや、必要な業務ツールが、職種ごとに異なるためです。
同職種内でも、分野によって必要なツールが変わる場合もあります。
学習を進めるうちに、自分の向き不向きがわかったり、新たな興味の対象ができたりしたら、方向性を変えることもできます。
最初はあまり難しく考えすぎず、自分の気持ちを優先して第一歩を踏み出してみましょう。
ステップ2 知識・スキルの習得
知識やスキルを身につける方法は、主に次の5つです。
5つを比較した上で、一般的な特徴を挙げています。
学習方法 | 一般的な特徴 | |||||
費用 | 自由度 | 基礎学習 | 実践的な学習 | 添削 | モチベーションの保ちやすさ | |
書籍 | 低 | 〇 | 〇 | × | × | × |
YouTube | 無料 | 〇 | 〇 | × | × | × |
学習サイト・アプリ※ | 無料 〜低 | 〇 | 〇 | × | × | × |
動画教材 | 中 | 〇 | 〇 | × | × | × |
スクール | 高 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※学習サイト・アプリは、コーディング・プログラミング学習のみ
ステップ3 実践練習
WEBクリエイターのスキルを向上させるには、職種により、次のような実践練習を積み重ねるのがおすすめです。
WEBデザイナー/UI・UXデザイナー//WEBコーダー | 1.WEBデザインのギャラリーサイトや成功事例を見て、デザイン(コーダーはコード)を分析し、プロのレベル感を身につける |
WEBプログラマー/WEBエンジニア | 1.オープンソースソフトウエアや実務に近いコードを読んで、設計を分析し、プロのレベル感を身につける |
WEBマーケター | 1.ブログやサイトを立ち上げ、SEO施策・アクセス分析をおこなう |
WEBライター | 1.検索上位に表示される記事を読んで、SEO記事のレベル感を身につける |
動画クリエイター | 1.人気動画や公式動画を見て、プロのレベル感を身につける |
ステップ4 ポートフォリオ作成
ポートフォリオは、自分の実績やスキルを証明するための作品集。
企業やクライアントの信頼を得るには、架空題材の作品よりも、実案件作品を多く掲載するほうがおすすめです。
ただし、実案件の使用には、クライアントの許可を得る必要があります。
また、掲載作品は、量よりも質を重視することが大切です。
未経験の場合でも、ポートフォリオの質が高ければ、就職や案件獲得の成功率を高められます。
ステップ5 就職活動
主な就職活動(フリーランスの場合は、案件獲得の手段)は、次のとおりです。
働き方の種別 | 主な就職(案件獲得)活動 |
企業に就職 | 1.希望に合う企業を探す |
フリーランス | ● クラウドソーシングサイトを活用 |
まとめ
WEBクリエイターになりたい場合は、まずどのような職種があるかを知ることが大切です。
そして、より興味のある職種を選び、知識・スキルを学ぶのが早道になります。
WEBクリエイターが表す職種には、正式な定義がありません。
本記事では、大辞泉(小学館)の解説に沿って、WEBクリエイターの主な職種を、次のように区分して紹介します。
WEBクリエイターの職種 | |
狭義 | 職種1 WEBデザイナー |
広義 | 職種5 WEBプログラマー |
それぞれに、必要なスキル・目指す方法(ステップ)を解説しています。
WEBクリエイターを目指すあなたの参考になれば幸いです。
