WEBデザイナーがやめとけと言われてしまう2つの理由とその真実

「WEBデザイナーは辞めとけって言われたけど、実際のところどうなの?」
「WEBデザイナーを目指すのは辞めといた方がいいのかな?」

この記事は、現在進行形でそのように悩んでいる方に向けて書きました。

「WEBデザイナーは辞めておいた方がいいでしょうか?」という相談はよく受けますが、結論としてはやめるべきではありません!

なぜならこれまで、このメディアを運営している日本デザインスクールでは、WEBデザインを学んだことによって人生が180°変わり、大逆転した方をたくさん見てきたからです。

しっかり学び、コツコツ続けることができれば、あなたもWEBデザイナーとして稼いでいくことができます。

ですが、WEBデザイン業界はブラックな面があるのも事実です。

そこでこの記事では、WEBデザイン業界のリアルな部分から、本当にWEBデザイナーは目指すべきではないのか?について具体例を挙げながらご紹介してきます。

この職業は辞めておくべき?一旦トライしてみるべき?
このお悩みをもったままなのは正直もったいないです。

ぜひこの記事を読んで、「WEBデザイナーは辞めておくべきか」を判断してみてくださいね。

WEBデザイナーはやめとけと言われる2つの理由

これまでWEBデザインを学んで、人生を好転させてきた人をたくさん見てきました。
なので、どうして「WEBデザイナーはやめとけ」なんて言われてしまうのか、その理由を徹底リサーチしたところ、大きく分けて2つの理由が見えてきました。

ブラックな働き方の企業が多いから

WEBデザイナーはやめとけと言われる理由の1つめは、ブラックな働き方が多いから。

WEBデザイナーの働き方は

  • 残業が多い
  • 給料が安い

などなど、過酷だと言われることが多いのです。

実際にSNSにはこんな声も。

【デザイナー志す人の必須知識】
それはお金です!平均的にはこんな感じですが時間外労働・緊急対応がめちゃ多いのでお気をつけて!
最近わりと良くなっていますが、デザイン業界はもと超ブラックです。30代ならおおむね連日徹夜・休日出勤・怒られまくりは体験してるかと…。職業としては要注意です

引用:X(Twitter)

こちらは、6.4万人のフォロワーがいるミヤマさん(@mmmiyama_D)のXポスト。

ミヤマさんも言っているように、時間外労働、緊急対応、徹夜、休日出勤はわりとあり得る業界のようです。

どうしてWEBデザイナーの働き方はブラックなのか、果たして本当にブラックなのか?については次の章で詳しくご紹介していきますね。

将来性がイマイチと言われているから

WEBデザイナーはやめとけと言われる理由の2つめは、将来性の問題。
WEBデザイナーには将来性が無いと言われているそうです。
また、WEBデザインのスキルを身につけておいても自分の市場価値=将来性は良くならないことを心配している声も。

WEBデザイナーは本当にブラック?

第1章で、WEBデザイナーのお仕事は「残業が多い」「お給料が安い」という2つの点からブラックと言われていることをお伝えしました。

ここでは、お仕事の量とお給料の2つに着目し、WEBデザイナーの実際の働き方をご紹介していきます。

仕事量は多くなりがち

WEBデザイナーの仕事は、確かに仕事量が多くなりがちで、楽な仕事ではありません。

月末はどうしても残業が多くなったり、慣れるまでは残業がなくならなかったり、が結構あり得る業界です。

WEBデザイナーの仕事は、基本的にクライアントワーク。クライアント(お客様)=デザインの発注者に従って、満足してもらえるものを作るのが仕事です。

極端に言ってしまえば

  • クライアントが明日までにと言ったら明日までに仕上げる
  • クライアントがやり直してと言ったらやり直す

という世界です。

…実際にそんな無茶苦茶なことは少ないみたいですが、締め切り前に急な変更が入ったり、最初にOKが出ていたのにあとから修正の指示が飛んでくる、ということは珍しくないそうです。

先輩のチェック&修正がつきものなので、5時間かけて作ったものが没になることもあります。半日かけて作ったのにやり直しとなってしまったら、残業に追われてしまいますよね。

制作会社に勤務しつつ、さらに新人で修正が多いうちはどうしても残業が多くなってしまうものですが、こんな声もありました。

主婦兼WEBデザイナーやってます。
毎日9-17で土日祝休み。
残業もほぼなし。
テクニック、スピード、センスさえあればこんな労働形態だって可能です。
給料も旦那より全然いいです(笑)
一発で顧客を満足させるサイトが作れるよう頑張って下さい。
(※あいてる時間に知恵袋だって出来ちゃいますww)

引用:Yahoo!知恵袋

「WEBデザイナー=しんどい、大変、ブラック」というわけではなく、修正が多かったり、制作に時間がかかってしまうから労働時間が長くなり、ブラックと言われ、さらには「やめとけ」と言われてしまっているのが現実のようです。

お給料は高くない

続いて、WEBデザイナーのお給料ですが、こちらは実際、ピンキリです。

WEBデザイナー=お給料が安いというわけではなく、求人ボックスの調査によると平均年収は約444万円、月給は平均37万円、初任給は22万円とのことです。

WEBデザイナーの平均年収

引用:求人ボックス

ではなぜ、WEBデザイナーのお給料は低いと言われがちなのかというと、「WEBデザイナーは稼げると謳っている広告やSNS発信が多い」から。
50万稼げる、100万稼げると言っている人が多いのに、蓋を開けたら初任給は20万円前後…というのは確かにびっくりですよね。

日本デザインスクールでも、月収50万円や100万円を超えているフリーランスWEBデザイナーの声をご紹介していますが、「WEBデザイナー=お給料が高い」とは思っていません。

誰でも目指すことができる領域ですが、それ相応の努力は必要です。

ちなみに、最初にご紹介したミヤマさんのポストにあったような時間外労働、緊急対応、徹夜、休日出勤…などは、今は問題になることも多く、かなり改善されているそうですよ。

本当にWEBデザイナーの将来性は高いのか?

続いて、WEBデザイナーの将来性の観点から「WEBデザイナーはやめておくべきなのか」についてご紹介していきます。

WEBデザイナー需要はずっと高い

WEBデザイナーの需要はとても高く、なんとこれからもっと増え続けると言われています。

日本では毎年10万社ほどの企業が設立されています。
つまり、毎年10万件以上のホームページ制作の依頼があるということです。

また、最近はSNS関係のデザインの需要も高く、

  • Instagramの投稿作成
  • YouTubeのサムネイル作成

などのデザイン発注も増えています。

そのような観点から、WEBデザイナーの将来性は良い方だと言えます。

参考:経済産業省「2021年開業率等調査結果」

供給も増えているが、プロレベルはごくわずか

在宅で働ける、未経験からでも稼ぎやすいという特徴から、ここ数年でWEBデザイナーの人気は一気に高まりました。

市場を見ていても、確かに「WEBデザインの勉強を始めた方」は非常に多いです。
しかし、市場が飽和しているかというと、そうではありません。

増えたのは、「Photoshopが使える」「トレースは得意」「簡単なバナーなら作れる」という初心者デザイナー。
単価1万円以上のバナーや、ホームページ、LP(ランディングページ)がデザインできるWEBデザイナーはほとんどいないのです。

実際に、日本デザインスクールの卒業生で、月収20万円以上を安定して稼いでいるママさんデザイナーは、「まだまだブルーオーシャン」(=競争率は低い市場)だと話してくれています。

 

WEBデザイナーの飽和について気になる方は、WEBデザイン会社社長が徹底解説しているこちらの動画もぜひご視聴ください。

AIにも代替されにくい

「WEBデザインはAIに代替されてしまう」
「WEBデザイナーはオワコン」
なんて言葉を、インターネット上で見かけたことがある人も多いと思います。

ですが、WEBデザイナーはAIに代替されることは、しばらくはあり得ません。

こちらが、AIとの相性を表したグラフです。

 

AIとの相性

イラスト作成

画像生成

文章の作成

WEBデザインのアレンジ

⚪️

売れるWEBデザインの作成

AIの出現によって、文章の作成や、デザインに用いる素材の生成は代替されるようになりました。AIを使った人物画像の作成も日に日にクオリティをあげています。
欲しいと思った素材がすぐに作れるようになったというのは、WEBデザイナーにとってはむしろ追い風。ありがたい時代になったのです。

しかしまだ、売れるデザイン=クリックしたいと思えるデザインの生成は不得意なのが現実。

AIが売れるデザインを理解するのは難しいので、しばらくはAIに取って代わられないと言われています。

AIとWEBデザインについてはこちらの動画で詳しく解説しているのでぜひお読みください。

【結論】明確な目標があるならWEBデザイナーはやめなくて良い

ここまで「WEBデザイナーはやめとくべき?」という観点でたくさんのお話をお伝えしてきましたが、結局この記事でお伝えしたいのは「高い目標を持ってがんばれる人に、WEBデザイナーをおすすめしたい」ということです。

単価が高い案件も多いので、未経験から月に100万以上稼ぐこともできます。
生まれつきのセンスが必要と思われがちですが、しっかりと学べば絵が下手でもパソコンが苦手でも、誰でもWEBデザインのスキルは身につけられます。コツコツ努力を続けていれば必ず上手になります。これは、これまでスクールで2000人以上の受講生を見てきて確信を持って言えることです。

そんな理想的な働き方が叶うWEBデザイナーがやめとけと言われてしまうのは、お伝えしてきた通り、残業が多い、仕事量が多いから。

ですが結局、高いスキルがあればWEBデザイナーの「ブラックさ」は関係なくなります。

デザインレベルが高ければ、クライアントからも一発OKがもらえるので、そもそも修正の手間がかかりませんし、制作スピードが速ければ必然的に残業時間も減ります。「時間外労働」「休日出勤」「徹夜」ともおさらばできるのです。

また、デザイン制作のレベルが高ければ当然お給料も上がります。
修正が少なく制作スピードが短ければ1ヶ月に作れるデザインの量が違うのでお給料が上がります。

そして、これまで2000人近くのWEBデザインスクール受講生を見てきましたが、高いスキルを身につけて稼いでいく人の共通点は「明確な目標を持っていること」でした。

  • 海外旅行しながら働きたい
  • 子育てと両立するために、在宅で働けるスキルが欲しい
  • 両親の介護をしながらでもできる仕事に就きたい
  • 年収1000万以上のフリーランスになりたい
  • 子どもを食わせるために、月に最低30万は稼ぎたい

…など、明確な想いや目標を持って学び始めた人は、途中でスキルが伸び悩むタイミングやうまくいかないことがあっても乗り越えられるのです。

「WEBデザイナーはやめとけ」という意見を見て悩んでいる方はぜひ、「どうしてWEBデザイナーになりたいのか」を考えてみてください。

目標なく始めても良いですが、芽が出るまでの努力が続けられない人はWEBデザイナーになるのはおすすめできません。厳しいようですが、お伝えしてきたような薄給&残業まみれの労働人生を送ることになってしまいます。

こんな人はやめとけ!WEBデザイナーはおすすめしない人の特徴

先ほど、コツコツ努力を続けられないならWEBデザイナーになるのはおすすめしないとお伝えしました。

ここではもう少し具体的に、「こんな人はWEBデザイナーを目指すのはやめておいた方がいい」という特徴をご紹介します。

冒頭でお伝えした通り、私はWEBデザイナーは辞めとけなんて思いませんし、全ての人におすすめしたいと考えています。ですが同時に、この記事を読んでくれている方には損をしてほしくないので、向いていない人には辞めとけとお伝えしたいです。

以下の特徴に当てはまる方は、一度立ち止まって「本当にWEBデザイナーになりたいのか?」と考えてみてください。

残業は嫌、締め切りのある生活は苦手

記事内で再三お伝えしてきたように、スキルが得られるまではWEBデザイナーはブラックな働き方です。

お客さんに迷惑をかけないために、良い作品が完成するまでは残業は当たり前です。また、締め切りにもずっと追われる生活になります。

お客さんの都合に合わせて夜中まで働くのが嫌な方は、WEBデザイナーはおすすめしません。

反対に、スキルがつくまでは鍛錬期間だと割り切って努力できる人はWEBデザイナーを目指すのをおすすめします!

就職後もデザインの勉強を続けるなんていやだ

WEBデザインのスキルは1度学んで終わりということは有り得ません。勉強は一生続くと思ってください。
なぜならデザインには

  • 上手な人の上にはさらに上手な人がいるから
  • 流行は常に移り変わるから

という特徴があるから。

WEBデザイナーは向上心を捨てたら終わりです。「もっと上手になりたい」という気持ちがなくなったら、遅かれ早かれ後輩に追い抜かれてしまい、仕事がなくなってしまいます。

常に自分より上手な人や作品を見つけて「こうなるにはどうすればいいんだ…?」と考え続ける必要があります。

また、デザインには流行がつきものです。今どんなデザインが流行っているのか、どういうデザインだと売れるのかを常に研究し続ける人でないと、WEBデザイナーの職業は辛くなってしまいます。

パソコンに1日向き合うのは苦手

当たり前のことですが、WEBデザイナーは1日中パソコンに向き合う仕事です。

ですが、1日パソコン仕事をするのは、以下のようなリスクがあります。

  • 心臓病やがんなどにかかる
  • 眼精疲労
  • 首や肩がこる
  • 吐き気や倦怠感が起こる
  • 食欲がなくなる
  • 自律神経失調症になる

参考:「一日中パソコン仕事は危険?注意したい病気から疲れ目対策まで解説」

これらは、適度に立つようにしたり、休憩を挟むようにすることで大きく緩和されるそうですが、リスクがないわけではありません。

また「机の前にじっとしているのは苦手」「何時間も黙々作業するのは嫌」という方はWEBデザイナーを目指すのはおすすめしません。

まとめ

この記事では

  • WEBデザイナーは辞めとけと言われてしまう理由とは?
  • WEBデザイナーを目指すのは本当に辞めておくべきなのか?

という観点から市場を調査した結果をお伝えしてきました。

繰り返しになりますが、私はWEBデザイナーを目指すのはやめとけとは思いません!

未経験からでも、一定のスキルさえあれば転職や独立がしやすく、収入の上限もないので、自由に働きたい,稼ぎたいと思っているすべての社会人におすすめしたいです。

ですが、残業が多かったりお給料が少なかったりといういわゆるブラックな側面があるのも事実です。

ブラック状態を抜け出すには、デザイン制作の「クオリティ」と「制作スピード」を良くするほかありません。その努力を続けられるかがすべてです。

向上心を持って努力が続けられる方にとっては天国のような仕事です。
ですが、ある程度で良いと思っている人にとってはブラックに感じてしまいますし、それこそ「やめとけ」と思います。

ここまで読んでくださった方はおそらく、WEBデザイナーは辞めとけなんていうネガティブ意見に流されず、WEBデザイナーを目指していきたいと思っている方ではないでしょうか?

最初は大変なことの方が多いかもしれませんが、WEBデザインのスキルは人生を変えうるスキルだということは日本デザインスクールの卒業生が証明してくれています。

ぜひ自分の可能性を信じて、努力を続けて、「WEBデザイナーをおすすめする」側にきてください。コツコツ努力さえ続けられたら大丈夫です。

応援しています。

↓デザスク卒業生のインタビュー動画はこちらからご覧いただけます。

デザスク卒業生インタビュー