WEBデザイナーの年収一覧｜19のデータから7つの項目に分け算出

WEBデザイナーに興味があるものの、年収はどの程度貰えるのかと不安や疑問をいただいていませんか？

現時点のデータによると、WEBデザイナーの年収は406万円。

ですが、会社員やフリーランスなど働き方によっても年収は大きく変動します。

働き方だけでなく地域や性別・年齢によっても年収は変わるので、今回の記事ではWEBデザイナーの平均年収を状況別に詳しく解説していきます。

この記事を見れば、WEBデザイナーとしてどんな状況であれば、どの程度の年収が目指せるのかがハッキリわかるはずです。

WEBデザイナーの平均年収一覧

2024年現在、WEBデザイナーの平均年収は406万円。

日本の平均年収は461万円であると国税庁から発表がされているため、WEBデザイナーは日本平均年収より55万円低くなっています。

＜日本の平均年収とWEBデザイナーの平均年収の比較＞

※2024.5月現在の情報です
日本給与参考：国税庁
WEBデザイナー年収参考：独自算出データ

とはいえ、上記の平均年収は、年齢・性別・などすべてを合算した平均値であり、会社員WEBデザイナーの平均年収です。

WEBデザイナーは会社勤めの他、フリーランスや副業といった働き方も選べるため、平均年収はどのような働き方をするかでも大きく変動します。

そこで続いては、年齢や性別・働き方など状況別にWEBデザイナーの平均年収を一覧でご紹介します。

＜状況別WEBデザイナー平均年収一覧＞

※派遣社員は参考時給をもとに1日8時間×月22日で算出
※アルバイト・パートは参考時給をもとに平均勤務時間である1日5時間×月12日で算出
※平均値算出の場合はすべて１万円以下切り捨て
※海外平均はHONGKIATを参考に2024年5月16日のレートで計算

各項目独自に算出したデータもあるため、より詳しい内容については、この後解説していきます。

【働き方別】WEBデザイナーの平均年収比較

働き方別のWEBデザイナーの平均年収は、以下の表のとおりです。

＜働き方別WEBデザイナー平均年収一覧＞

会社員WEBデザイナーの平均年収は多数の求人サイトで公開されているものの、どれも価がバラバラなので最新データを基に算出した結果、平均年収は406万円となりました。

派遣・パート参考：求人ボックス

＜各サイトが発表しているWEBデザイナーの平均年収と算出平均値＞

上記の表を見ても会社員WEBデザイナーの平均年収は450万円前後と示しているのが2サイト、350万円前後だと示しているのが2サイトとデータによって100万円以上の開きがあることが分かります。

データを基に算出した平均値は406万円ですが、会社員WEBデザイナーの求人を比較する際は年収350万円～450万円程度が相場だろうという意識でいるのが良いでしょう。

フリーランスWEBデザイナーの場合は、単価や働き方によって年収は大きく異なるため、平均年収の数値をハッキリ算出することはできません。

ですが、日本デザイン独自調査によると、フリーランスWEBデザイナーの月収は以下の通りの結果になりました。

参考：PRタイムズ

これをもとに年収を算出すると、以下のような割合になります。

＜年収調査結果＞

日本デザイン独自調査に加え、フリーランス白書2023によるデータを比較してみても、年収400万円未満と以上の割合はほとんど同じ。

＜フリーランス年収比較割合＞

年収400万円未満が若干多いものの、年収400万円というのがひとつのボーダーラインになっているのは間違いないでしょう。

副業WEBデザイナーにおいてもフリーランス同様、働き方やスキルによって収入は変わるため、ハッキリとした年収を算出することはできません。

「副業WEBデザイナー 年収」で検索した際に表示される主要情報サイトの内容を調べましたが、副業WEBデザイナーの平均年収は以下のとおりであると記されていました。

＜副業WEBデザイナーの年収目安情報＞

※月収明記のものは×12で年収目安を算出

どのサイトを見ても、フリーランスや副業の場合単価やスキル・稼働時間によって変動すると明記されていますのでハッキリしたデータはありませんが、上記の表を見る限り月10万円、年収にすると120万円というのが一つの基準となりそうですね。

当メディアを運営する日本デザインも多くのWEBデザイナーを輩出していますが、やはりスキルがあり、稼働時間も確保している人が高年収を達成しているということは間違いありません。

卒業生にも月収100万円・200万円をたっせいするフリーランスや副業WEBデザイナーがいますが、十分なスキルと自ら動く姿勢があるというのは共通しています。

参考：卒業生実績インタビューシリーズ

最初はバナー制作など低単価な案件から始めるためやはり低収入にはなりますが、LPやWEBサイト制作などができるようになれば副業であってもグンと年収は上がるでしょう。

卒業生の中には独立して半年で月収100万円を達成した方もいますし、副業で月100万円達成した方もいます。

最初は低単価で案件を受注したり、ランディングページを月に数件受注したりして達成しているので、スキルを磨いたり受注できる案件の幅を広げていくことが高収入の近道と言えるでしょう。

【求人条件別】WEBデザイナーの平均年収比較

求人の条件を絞ってみると、WEBデザイナーの平均年収もばらつきが出ました。

＜条件別WEBデザイナーの平均年収一覧表＞

参考：求人ボックス

当メディアが独自に算出したWEBデザイナーの平均年収は406万円ですので、「SNS　WEBデザイナー」以外の、「第二新卒」や「リモートワーク」の求人はWEBデザイナー全体の平均年収より低い傾向にあることが分かります。

とはいえ、求人サイトを見てみると、上記条件でもより高い年収を提示している求人もありました。

参考：求人ボックス

私が見る限り、WEBデザイナーの求人では上記に挙げたように「スキルに応じて決定」と記載されている求人がとても多い印象です。

逆に、「年齢や学歴により決定」という備考はほとんど見られませんでした。

そのため、スキルが十分にあればどの条件でも上記表に記載の年収より上を狙うことはできるはずです。

【企業規模別】WEBデザイナーの平均年収比較

WEBデザイナーの場合、従業員数1,000人以上の大企業のほうがやはり平均年収が高い傾向です。

＜企業規模別WEBデザイナーの平均年収一覧表＞

参考：求人ボックス

従業員1,000人以上の大企業が規模と比例してやはり平均年収は最も高いですが、中小を比べるとデータ上では差がないどころか中規模会社より小会社のほうが年収が高くなっています。

会社員WEBデザイナーとして高年収を狙いたいのであれば、中小企業ではなく従業員数1,000人以上の大企業に的を絞るのも一つの手です。

【年代別】WEBデザイナーの平均年収比較

年齢別のWEBデザイナー平均年収は求人サイト等でも記載されていましたが、各サイトで表記にばらつきがあります。

＜年代別WEBデザイナー平均年収情報一覧＞

※求人ボックスと平均年収.jpは年代へ変更し算出
※小数点第一切り捨て
※幅がある場合は中央値で算出

上記データから独自に割り出した年代別WEBデザイナーの平均年収は、以下の通りです。

＜年代別WEBデザイナー平均年収一覧表＞

WEBデザイナーはスキル重視の世界と言われていますが、年代別に平均年収を見ると、年代が上がるに比例して年収も増加していることがわかります。

年齢を重ね経験を積むことでスキルも必然的に蓄積されるため、年収にも影響していると考えられるでしょう。

【男女別】WEBデザイナーの平均年収比較

男女別のWEBデザイナー平均年収を見てみると、女性のほうが平均年収が低いことが分かります。

＜男女別WEBデザイナーの平均年収一覧表＞

参考：求人ボックス

ここからさらに、男女の年代別に平均年収を細かく見ていきましょう。

＜男女年代別WEBデザイナーの平均年収一覧表＞

 参考：求人ボックス

年代別でみても、やはり男性より女性のほうが平均年収が低くなっています。

また、男性は年齢が上がるにつれ年収も比例して上がっているものの、女性は年齢が上がれば年収も上がるというわけではないようです。

続いては、企業規模別に男女のWEBデザイナーの平均年収を見ていきましょう。

 ＜企業規模×男女別平均年収一覧表＞

参考：求人ボックス

企業別にみても、やはり女性のほうが平均年収が低い傾向にあることは変わりません。

男女平等の時代ではあるものの、会社員の場合はとくに結婚・出産・育児などライフイベントの変化による影響を受けやすいため、キャリアを中断せざるおえないことが、年収の低迷に繋がっているのではと考えられています。

その点、フリーランスであればライフイベントが起きてもキャリアを中断する必要はありません。

日本デザインスクールの卒業生の中にも、子育てを機にWEBデザイナーに転身した人や、子育てをしながらWEBデザイナーとして月200万を達成した人などが多くいます。

ライフイベントも楽しみたい、キャリアや高年収も諦めたくないという女性は、フリーランスWEBデザイナーという働き方も検討してみることもおすすめです。

【地域別】WEBデザイナーの平均年収比較

日本国内で最もWEBデザイナーの平均年収が高い地域は、関東です。

＜地域別WEBデザイナーの平均年収一覧表＞

参考：求人ボックス

最もWEBデザイナーの平均年収が低い地域は、東海の344万円。

ですがどの地域でも350万円前後の平均年収となっているため、地域によって大きな開きは無いと言っていいでしょう。

【国別】WEBデザイナーの平均年収比較

日本以外の国におけるWEBデザイナーの平均年収は、最も年収が高い国はスイスで1,192万円、最も年収が低いのはインドで51万円でとなっています。

＜国別WEBデザイナー平均年収一覧表＞

※HONGKIA を参考に2024年5月16日のレートで計算
※WEBデザイナー平均年収の昇順

上級WEBデザイナーの場合はどの国もWEBデザイナー平均年収より上がっていますが、その伸び率は国によって異なります。

日本のWEBデザイナー平均年収は406万円なので、スイスやオーストラリアなどもともと年収が高い国で仕事をすれば日本にいるより高年収を目指すことができますが、外国語スキルは必須です。

また、ここでいう上級WEBデザイナーとは「シニアWEBデザイナー」を指しています。

HONGKIATにある参考データを見ると、年齢が上であるということでなく、チームのリーダー的存在となり、サイト設計や実装までできるような人材を指していることが多いため、十分なスキルを身につけているということも必要になります。

まとめ

今回の記事では、WEBデザイナーの平均年収を状況別に詳しく解説しました。

各データで平均年収のばらつきはあるものの、会社員もフリーランスも年収400万円というのが一つのボーダーラインとなりそうです。

どんな働き方を選ぶにしても、WEBデザイナーはスキルが最も重視される世界。

どうすれば稼げるWEBデザイナーになれるのか詳しく知りたい人は、こちらの動画も合わせてチェックしてみてください。

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