「UXデザイナーはなくなる」は嘘!AIの影響や需要はどうなる?

なんとなくイマっぽくてかっこいい、年収も高そう。
そんな想いから「UXデザイナー」が気になっている人は多いと思います。

そんなUXデザイナーについて調べる中で「UXデザイナーはなくなる」「UXデザイナーは目指すな、オワコン」のようなキーワードを見聞きした人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、ご安心を。
UXデザイナーはなくなりません。

決して楽な仕事ではないですが、お客さん(=ユーザー)の役に立つことができてやりがいも大きいですし、需要も年々高くなっていっています。

ただし、UXデザイナーになれたら将来安泰というわけではありません。
他のUXデザイナーやAIに仕事が奪われないために知っておいて欲しい事実や身につけてほしいスキルがあります。

この記事では、みなさんが後悔することがないように、UXデザイナーという仕事の需要や、UXデザイナーとしてずっと仕事を続けるために知っておいてほしいことなどをまとめました。

結論:UXデザイナーはなくならない!

「UXデザイナーはなくなるかも?」「今さら目指しても無駄?」

このように考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、UXデザイナーはなくなりません!

これからも必要とされる、需要の高いお仕事です。

いまUXデザイナーのお仕事が気になっている方は、ぜひこの記事を読んでUXデザイナーの知識を深めていってくださいね。

UXデザイナーがなくならない理由

UXデザイナーは、少なくとも直近数十年はなくなりません。

その理由は大きく分けて3つです。

  1. 求人数は増加傾向にあるから
  2. AIにはできない仕事だから
  3. UXデザイナーの需要は今後も高いから

ここでは、海外のグラフデータも引用しながらUXデザイナーの今後について説明していきます。

求人数は増加傾向にあるから

UXデザイナーの求人はここ10年で増加傾向にあります。

こちらはindeedによる、2013~2023年の10年間に渡るUXリサーチャー(※)の求人数の調査結果です。

UXリサーチャーの求人

引用元:indeed

2013年から2023年にかけて、ほとんどずっと右肩上がり。約4倍に増加しています。
2023年に多少減少していますが、それでも2021年よりも高い数字ですよね。

2023年に減少した理由として考えられているのはGoogleやMeta、AppleなどでUXデザイナーやそれに関連する職業のレイオフが実施されたこと。

企業全体がUXデザイナーの将来を少しだけ心配し、求人を少なめに出した結果、2022年と比べて減少という結果になってしまったようです。

このグラフの引用元であるindeedの記事内でも、今後もUXデザイナー(リサーチャー)の求人は増加し、仕事は継続されると記されています。

(※)UXリサーチャーとは、より良いUX(ユーザーエクスペリエンス)を完成させるためにリサーチする仕事のこと。UXデザイナーとは別の仕事ですが、日本ではUXデザイナーがこのUXリサーチも兼ねている場合が多いです。

AIにはできない仕事だから

UXデザイナーの仕事は、AIには今のところ代替不可能です。

UXデザイナーの仕事は、実際にユーザー(=人)の視点に立ってどう感じるかを考えたり、クライアントと話してニーズを聞き、そのニーズに向き合ったりすること。

一方でAIが得意としているのは、過去のデータを分析したり、その分析結果を元に新しい仮説(例…こういうデザインにした方が、ユーザーが使いやすいと感じてくれるかも。)を出すことは得意なのですが、UXデザイナーはあくまで「人」ありきのお仕事。

お客さんの依頼の意図を汲み取ったり説明したり、自社の商品をより良くするためにユーザーのリアルな声を聞いたりといった「人と向き合う行為」はAIには代替されないのです。

10年後はどうなっているかまでは分かりませんが…お客さんとの会話をAIが超えてくることは私は考えられません。

UXデザイナーの需要は今後も高いから

UXデザイナーの「需要」も今後高いママだと言われています。

そもそもUXデザイナーはWEBサイトやアプリ、WEB関連のサービスに必須のお仕事です。

たとえば、AppStoreに新しくリリースされているアプリケーションの数はこちら。
2013年ごろから急増し、毎年およそ200万ものアプリがリリースされているのです。

アプリケーションのリリース数

これだけの数のアプリがリリースされているということは、それだけUXデザイナーの需要が高いということ。

スマホアプリを例に挙げましたが、アプリ以外にもWEB関連のサービスはたくさん有ります。それらすべてがすぐになくなることは有り得ないので、今後すぐにUXデザイナーの需要が減ることは考えられないですよね。

参考:apple

【要注意】UXデザイナ自体は安泰だが、仕事が奪われる可能性はある

ここまで、「UXデザイナーがなくなることはない」という情報をお伝えしてきました。

ですが、UXデザイナーになってしまえばあなたの将来が絶対大丈夫ということではありません。

今後AIがどんどん進化していく可能性が大いにあります。
そうなったときに、AIをうまく駆使しているUXデザイナーとそうでないUXデザイナーがいたら、市場価値が高いのは前者です。

さらに、UXデザイナーは常に新しい情報勝負の世界。
UXデザイナーとして就職できた後も定期的に勉強をして、スキルを磨いていく必要があるのです。

次の章では、あなたがUXデザイナーとして長く稼ぎ続けるために必要なことを3つ厳選してお伝えしていきますね。

長く稼ぎ続けるUXデザイナーになるために必要なこと

UXデザイナーとして息長く稼ぎ続けるためにやって欲しいのは以下の3つです。

  1. 新情報をリサーチしたり、勉強したりする習慣
  2. AIに関して勉強し、AIを上手に活用すること
  3. WEBデザインなど関連性の高いスキルを勉強すること

それぞれ解説していきますね。

新情報のリサーチ、インプットの習慣

UXデザイナーたるもの、新情報のリサーチ、勉強も欠かせません。

10年前のホームページと今のホームページが大きく違うように、10年後のホームページも今とは全く異なる仕様になっているはず。

時代と共に求められるUXデザイナーの知識もどんどん変わっていくのです。さらに、UXデザイナーが戦っていく世界は、流行り廃りも激しい世界です。

常に色々なジャンルのWEBサイトやSNS、時には海外のサイトもチェックして、どのようなデザインが流行っているのかにアンテナを貼っておきましょう!

また、どのようなデザインを組めばユーザーが喜んでくれそうか日々リサーチする習慣を持っておくとGOODです。

毎週〇曜日の夜はリサーチの時間に充てる、同じくUXデザイナーの友人と情報交換を兼ねて月に1回交流するなど、習慣に組み込んでしまうのがおすすめですよ!

AIに関する知識(AIを上手く使う側になる)

先ほどお伝えした通り、今後AIはどんどん進化していくと言われています。
直近ではUXデザイナーの仕事がAIに置き換えられることはないとされていますが、10年後どうなっているかは、今の時点では分かりません。

ただ、1つ言えるのはAIは人間が感じるリアルな違和感や使いやすさ・使いにくさを人間以上に感じることはできないということ。

今後は、AIのデータや操作をうまく活用しながらUXリサーチ,UXデザインができるデザイナーの需要がどんどん高まっていきます。

AIに対して「なんとなく怖い存在」「よくわからないけどまだ大丈夫でしょ」と思うのではなく、今やっている仕事に活かせることがあるはずと考えていろんなツールを試してみるようにしてください。

AIはあなたの仕事を奪う怖いものではなく、あなたの仕事をサポートしてくれる良い相棒かもしれません。

WEBデザインなど関連性の高い他スキル

UXデザインだけでなく、関連性の高いスキルを身につけるのもおすすめです。たとえば、以下のようなスキルです。

  • WEBデザイン
  • セールス/コピーライティング
  • コーディング/プログラミング

今後、ないとは言い切れないUXデザイナーの解雇がおこなわれた際、真っ先にクビを切られてしまうのはUXデザインしかできない人です。

しかし、上にあげたような他スキルも持っているUXデザイナーなら生き残れる可能性が高まります。

(もちろん、いまのところその可能性は低いですが、海外でレイオフが実施されたのも事実です)

また、今後フリーランスとして独立するのに興味があるなら、複数のスキルを持っておくことをおすすめします。

特にWEBデザインはAIに仕事が奪われる可能性が低く、かつ高収入も狙えるものなので、会社員UXデザイナーとして働きながら副業で月に5~10万円稼ぐことも可能です。

これからUXデザイナーを目指す方も、すでにUXデザイナーとしてお仕事されている方も、ぜひ掛け合わせスキルについて調べてみてくださいね

まとめ

UXデザイナーのお仕事に興味を持っている方に向けて、「UXデザイナーはなくなるのか」という観点でご紹介してきました。

SNSやWEB記事で「UXデザイナーのお仕事は、なくなるらしい」という声を見かけたかもしれませんが、冒頭でもお伝えしたとおり、なくなるとは今のところ考えられません。

求人数は2023年に多少減ってはいるものの、就職に大きな影響が出るほどの現象ではない上、2024年以降もUXデザイナーの需要はなくならないと言われています。

また、UXデザイナーは結局「人」と向き合う仕事です。

AIはデータの分析などには向いていますが、クライアントの細かいニーズやユーザーの小さな違和感などに気づくことができないので、UXデザイナーの仕事全てが今後すぐに代替されることは有り得ません。

しかし、UXデザイナーは安泰というわけでもありません。

  • AIについて学び、AIをうまく活用する
  • 最新のUXデザインや調査情報などをインプットする
  • WEBデザインなどの関連スキルを身につける

の3つをやって、長く求められ続けるUXデザイナーを目指しましょう!

あなたの挑戦を応援しております!