自分にとっての理想の働き方について考えたことはありますか?
これからWEBデザインを学ぼうとしている方、すでに学んでいる方などそれぞれの状況は違っても、将来は自分に合ったWEBデザイナーとしての働き方で収入を得たいとお考えではないでしょうか。
私はフリーランスWEBデザイナーとして活動していますが、フリーランスとして自由に活動ができる反面、大変なことも多く感じながら仕事をしています。
この記事では、WEBデザイナーの5つの働き方について4つのポイントに分けてわかりやすく紹介していきます。
ご自身の環境や家族構成・在りたい姿などと照らし合わせ、WEBデザイナーとしての働き方を考えるヒントとなれるよう解説しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
WEBデザイナーの働き方①:正社員
まずは、正社員WEBデザイナーの働き方についてご紹介します。
▼正社員WEBデザイナーのメリット・デメリット
メリット | ・安定した収入 ・キャリアアップのチャンスがある ・仕事をしながらスキルを身につけられる |
デメリット | ・残業や休日出勤が多いこともある ・人間関係で悩むことがある ・給与・待遇面が整っていない場合がある |
▼正社員WEBデザイナーの平均年収
平均年収
438万円
全国の正社員の給料分布でボリュームが多いのは、年収293万円から366万円で、正社員WEBデザイナーの平均年収はこのゾーンより高い水準に位置しています。※1
▼正社員WEBデザイナー1日のスケジュール
個人によって違いはありますが、ある正社員WEBデザイナーの1日の流れをご紹介します。
年齢:30代
勤務日数:週5日、8時間/日
担当業務:自社のWEBサイトの更新・リニューアル、ロゴや名刺など、社内のデザイン全般
7:00 | 起床、朝食、身支度 |
9:00 | 出社・メール確認 |
10:00 | チームミーティング |
10:30 | 制作作業 |
12:30 | 昼休憩 |
13:30 | 個別ミーティング |
14:00 | 制作作業 |
17:00 | 本日の作業内容振り返り、残務処理 |
18:00 | 退社(繁忙期や締切がある場合は残業が発生することもあります。) |
▼こんな人におすすめ!
仕事とプライベートのONOFFをはっきりさせたい。
長期的に安定した働き方がしたい。
経験や実績のある先輩が身近にいる環境で働きたい。
WEBデザイナーとして長く働くことを考えた場合、正社員であることは優位です。
安定した働き方でスキルアップもできる環境は、仕事がなくなることの不安を感じずに、精神面においても負担が少ない状態で働くことができます。
デザイン以外にも、例えばWEBサイトの制作・運営や効果測定などサイトに関する一連の流れを経験することができます。正社員WEBデザイナーとしてキャリアを積み、キャリアアップできれば年収も伸びていくでしょう。
安定した環境でWEBデザイナーとして働きたい方は正社員がおすすめです。
WEBデザイナーの働き方②:派遣社員
続いて、派遣社員の働き方についてご紹介します。
▼派遣WEBデザイナーのメリット・デメリット
メリット | ・残業が少ない ・収入のベースができる ・さまざまな職場で働く機会があり経験が積める |
デメリット | ・同じ職場で長く働けない ・雇用が不安定 ・任される仕事が単純作業の場合がある |
▼派遣WEBデザイナーの平均年収
派遣社員の平均時給<1,893円>(※2)で計算します。
1日7時間勤務を20日間、12カ月
約318万円
1日5時間勤務を12日間、12ヶ月
約163万円
▼派遣WEBデザイナーの1日のスケジュール
派遣WEBデザイナーの勤務時間・日数は1日6〜8時間、週3〜5日の契約が多く、ライフスタイルに合わせた働き方を選択することが可能です。
今回はフリーランスWEBデザイナーを例にご紹介します。
年齢:20代
勤務時間・日数:6時間/日・週4日
業務内容:WEBサイト内のLP、バナー制作
6:00 | 起床、朝食、身支度 |
7:30 | フリーランスの仕事 |
11:00 | 出社・業務確認 |
11:30 | 制作作業(ミーティングに参加する場合もあります) |
13:30 | 休憩 |
14:30 | 制作作業 |
18:00 | 退社 |
▼こんな人におすすめ
時短や週⚪日以内などの条件を自分で決めたい
生活安定のための収入ベースが欲しい
色々な職場で実務経験が積みたい
派遣WEBデザイナーは、企業側と働く側の条件が合えばすぐに仕事が決まることが多いです。
自分が身につけたいスキルに絞って仕事を選べるため、自分自身がしっかりとしたキャリアプランを持ち行動すればキャリアの幅を広げることにつながり、短期間で実績を積むことができます。
一定期間スキルを身につけるために派遣として働き、将来はフリーランスとして独立したい方には派遣WEBデザイナーがおすすめです。
WEBデザイナーの働き方③:アルバイト
アルバイトWEBデザイナーの働き方についてご紹介します。
▼アルバイトWEBデザイナーのメリット・デメリット
メリット | ・未経験でも採用されやすい ・正社員に登用される可能性がある ・アルバイトしながらスキルアップができる |
デメリット | ・給料が安い ・仕事内容が限定される |
▼アルバイトWEBデザイナーの平均年収
アルバイトの平均時給<1,187円>(※3)で計算します。
1日7時間勤務を20日間、12ヶ月
約200万円
※1,2,3:引用元:求人ボックス給料ナビ
▼アルバイトWEBデザイナーの1日のスケジュール
アルバイトWEBデザイナーの求人は、勤務日数・時間は週3日以上、1日4時間以上の募集が多く、派遣WEBデザイナーと同様にライフスタイルに合わせた働き方を選択できます。
以下では、子育て中の主婦の方の1日のスケジュールをご紹介します。
年齢:30代
勤務日数・時間:週4日(シフト制)、5時間/日
業務内容:写真の色調補正、バナーデザイン、促進POP作成
5:00 | 起床、身支度、家事 |
6:30 | 子ども起床、朝食 |
8:00 | 子どもの幼稚園送迎 |
9:00 | 出社、デザイン業務(休憩30分) |
14:00 | 退社 |
15:00 | 子どものお迎え |
▼こんな人におすすめ
シフト制で柔軟な働き方がしたい
責任の少ない仕事をしたい
未経験のため、実践的なスキルを身につけたい
未経験の方やWEBデザインの現場に慣れたい方にとって、アルバイトWEBデザイナーはおすすめです。
アルバイトWEBデザイナーの求人では「未経験可」「主婦の方歓迎」の募集も多くあるため、採用のハードルが正社員や派遣社員に比べて低くなります。
また、未経験のWEBデザイナーは実務経験を通して、実際にはどんな流れでWEBデザインが進むのかを学ぶことができます。
アルバイトとして働きながら、WEBデザイナーとして必要なスキルや経験を知ることで、正社員やフリーランスとして活躍できるWEBデザイナーに近づくことも可能ですよ。
WEBデザイナーの働き方④:業務委託
フリーランスとしての働き方には独立系フリーランスと副業系フリーランスの2種類があります。
まずは独立系フリーランスWEBデザイナーの働き方を見ていきましょう。
独立系フリーランス
まずは、WEBデザインのみで収入を得ているフリーランスWEBデザイナーからご紹介します。
▼独立系フリーランスWEBデザイナーのメリット・デメリット
メリット | ・働く時間や場所を選べる ・高収入を目指せる ・人間関係に悩まされない |
デメリット | ・収入が安定しない ・すべての業務を1人でやらなければいけない ・稼働時間が長くなる |
▼独立系フリーランスWEBデザイナーの平均年収
平均年収 | 300〜400万円 |
▼独立系フリーランスWEBデザイナーの1日のスケジュール
独立系フリーランスWEBデザイナーの1日のスケジュールをご紹介します。
現在、筆者はフリーランスWEBデザイナー1年目。
基本的には子どもが小学校・幼稚園に行っている間に仕事をしています。
ときには日中に行われている交流会に参加したり、人脈作りの活動も行います。
年齢:40代
業務内容:LP制作、バナー制作、名刺制作など
5:30 | 起床、身支度、お弁当作り |
7:00 | 子ども起床、朝食、家事、送迎 |
9:30 | メールチェック、仕事 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 仕事 |
17:00 | 子どもお迎え、夕飯作り |
18:30 | 夕飯、お風呂、自由時間、寝かしつけ |
21:30 | 仕事 |
23:30 | 就寝 |
▼こんな人におすすめ
時間や場所を選ばない自由な働き方がしたい
やりたい仕事・新しいことに挑戦したい
大幅な収入アップを目指したい
独立系フリーランスWEBデザイナーは、パソコン1つで場所や時間にとらわれない働き方ができます。
自分でやりたい案件を選ぶことができ、人間関係で悩むことも少ないかもしれません。
一方で案件の獲得から価格交渉、書類の作成など、デザイン以外の事務作業も全て自身で行います。また、営業活動を続けなければ、収入がゼロになってしまう可能性もあります。
全ての業務を自分で行うことは大変ですが、スキルを磨けば大きく年収アップが期待できることは独立系フリーランスWEBデザイナーの魅力と言えます。
副業系フリーランス
次に、本業の仕事をしながら副業フリーランスWEBデザイナーとして働く場合を見ていきましょう。
▼副業系フリーランスWEBデザイナーのメリット・デメリット
メリット | ・実績を積むことができる ・本業の安定した収入がある ・自分のペースで仕事ができる |
デメリット | ・スケジュール管理が難しい ・単価が低くなりやすい |
▼副業系フリーランスWEBデザイナーの平均年収
平均年収 | 120〜360万円 |
(WEBデザイナーとしての収入のみの計算)
▼副業系フリーランスWEBデザイナーの1日のスケジュール
副業系フリーランスWEBデザイナーの1日のスケジュールをご紹介します。
平日は子どもの寝かしつけの後、集中してデザイン制作を行います。
案件が多いときは、家族に協力してもらい休日にデザイン制作の時間を取ることもあります。
年齢:30代
本業:機械商社の事務職
副業:バナー制作、サムネイル制作など
5:00 | 起床、身支度、家事 |
7:00 | 子ども起床、朝食、家事、送迎 |
9:30 | 出社、業務開始 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 仕事 |
16:00 | 退社、子どもお迎え |
17:00 | 帰宅、夕飯準備 |
18:00 | 夕飯、お風呂、寝かしつけ |
20:30 | WEBデザインの仕事開始 |
23:30 | 就寝 |
▼こんな人におすすめ
安定した収入源を確保していたい
働きながら転職や独立を考えたい
独立に向けて実績や人脈作りをしっかり準備したい
副業系フリーランスWEBデザイナーは本業の安定した収入があるので、収入がなくなる心配をせずに働くことができます。
本業との両立は大変なこともありますが、コツコツと案件に挑戦していれば充実したポートフォリオができあがっていきます。実績を積み、スキルアップの努力を続けていれば、将来転職や独立を考える場合にも十分役立つはずです。
まとめ
今回はWEBデザイナーの5つの働き方について4つの項目別にご紹介しました。
それぞれの働き方を知り、あなたの目指す姿と照らし合わせてみましょう。
どの働き方を選んだとしても、自分の目標に向けてコツコツと努力を続けることが重要です。
また、自分の強み・弱みを知り、その働き方が継続できるかどうかに目を向けることも必要です。
あなたが自分らしい働き方を叶えられる参考になれば嬉しいです。
