WEBデザイナーを目指す上で何が必要なの?
WEBデザインを目指す人が増えた今、このような疑問を持つ方も少なくないと思います。
パソコンの種類も豊富ですし、ツールの種類もたくさんあって、「結局何があればいいの?」と迷ってしまいますよね。
そこで、今回はWEBデザイナーで活躍していくうえで、必要なものをまとめました。
本記事でお伝えするものは、実際に現役デザイナーが実務のなかで使用しているものです。
あれば良いものなど言い出すとキリがない中で「これを揃えれば仕事をしていけます」というものを紹介するので、本記事でお伝えする通りに揃えていただければと思います。
目次
WEBデザイナーに必要なもの一覧
まずはWEBデザイナーに必要なものを一覧形式でお見せします。
必要なもの | 詳細 | 必要性 |
①パソコン | パソコン | ◎ |
②周辺機器 | ストレージ | ◯ |
スタンド | ◯ | |
③Adobeツール | Photoshop | ◎ |
Illustrator | ◯ | |
Dreamweaver | △ | |
④連絡ツール | メール | ◯ |
LINE | ◯ | |
messenger | ◯ | |
Chatwork | ◯ | |
Slack | ◯ | |
⑤集客ツール | SNS | ◯ |
クラウドソーシング | ◯ | |
⑥Wi-Fi | Wi-Fi | ◎ |
◎…必要不可欠
◯…あると良い
△…あってもなくても良い(人による)
詳しく解説WEBデザイナーに必要な6つのもの
ここからはWEBデザイナーに必要なもの6つを詳しく解説していきます。
WEBデザイナーに必要なもの①:パソコン
言わずもがなですが、WEBデザイナーにまず必要なのはパソコンです。
スマートフォンやipadでできないかという質問をもらうことはありますが、正直なところスマートフォンやipadでWEBデザインをするのは難しいです。できたとしても作業効率が悪く、収入がなかなか上がらないでしょう。
- パソコンを選ぶうえで最も重要なのはスペック
- WEBデザインをパソコンを選ぶときに、最も重要なのはスペックです。スペックさえ間違えていなければ、どのようなパソコンを選んでも基本は問題はありません。
以下に最低限必要なスペックと推奨スペックを掲載します。1つ1つ探すのが難しいという方は、家電量販店にいき「このスペックのパソコンを探しています」と聞いてください。
最低限のスペック | 推奨のスペック | |
メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 |
CPU | インテル Corei5以上 | インテル Corei7以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 | SSD 512GB以上 |
液晶のサイズは基本的には13インチあれば問題ありません。大きいほうが良い方は、15インチを選びましょう。
- 現役WEBデザイナーがおすすめするのはMacBook Air
- スペックがあっていれば良いとわかったけれど、何を選んで良いかわからないという方には「MacBook Air」がおすすめです。理由は次の2つ。
- よく使うフォントが搭載されている
- 軽量で持ち運びがしやすい
- 持っているクリエイターが多く助けてもらいやすい
MacにはWindowsと違い、WEBデザインでよく使うヒラギノ系のフォントが初期搭載されています。ダウンロードしなくても良いという点で、WEBデザイナーにはおすすめです。
また、Macを持っているクリエイターが多く、助けてもらいやすいのも1つの理由。多くのクリエイターがいる当社でもおよそ9割はMacユーザーであり、Macの方がお互いに助け合いやすいのです。
とはいえ、Macは最低限のスペックを選んだとしても15〜20万円くらい必要です。価格を安く抑えたいという方は、Windowsのなかでスペックを満たすものを買うのが良いでしょう。
WEBデザイナーに必要なもの②:パソコン周辺の機器
WEBデザイナーとして働くうえでは、パソコン周辺の機器を揃えておくのも大切です。周辺機器には様々なものがあるので、揃えようと思うときりがありません。
そこで、現役WEBデザイナーが「これは持っておいたほうが良い」と思う以下の3つの周辺機器を紹介します。
<WEBデザイナーが持っておいた方が良い周辺機器>
- 外付けのストレージ
- パソコンスタンド
- イヤフォン
- 外付けのストレージ
WEBデザイナーとして活動していくなら外付けのストレージ(データを保存していくもの)は持っておきたいところです。
WEBデザインは業務上、さまざまなデータを残しておく必要があります。そのため、パソコン内部のストレージでは容量が足りなくなり、パソコンが重くなりがちです。
そこで重要なのが外付けのストレージです。データを外付けストレージに移しておくことでパソコンが遅くなるのを防げます。
ストレージにはHDDとSSDがあります。それぞれ以下のような特徴があります。少し値段がしますが、持ち運びがしやすく耐久性の強いSSDがおすすめです。
HDD | SSD | |
耐久性 | 弱い | 強い |
速度 | 遅い | 速い |
サイズ | 大きい | 小さい |
価格 | 安い | 高い |
※耐久性が弱いと何らかの衝撃でデータが飛ぶ可能性があります。
- パソコンスタンド
WEBデザインをする上では、パソコンスタンドも購入しておくのがおすすめです。
WEBデザイナーは1日中パソコンで作業します。スタンドがなく、ずっと俯いていると肩や首を痛めやすいです。
身体を痛めて仕事ができなくなるといった事態を避けるためにも、パソコンスタンドは買っておきましょう。
パソコンスタンドには様々なものがありますが、おすすめはMOFT(モフト)シリーズです。MOFT(モフト)は折りたたみ可能なパソコンスタンドで、持ち運びが非常にしやすいです。
WEBデザイナーに必要なもの③:Adobeツール
WEBデザイナーとして仕事をしていくには、ツールも必要不可欠。ツールには様々なものがありますが、プロが実際に使っているのはAdobeツールです。
ここでは、必要性順にAdobeツールのPhotoshop、Illustrator、Dreamweaverをご紹介します。ぜひ自分に必要だなと思うところまで用意してください。
- Photoshop
WEBデザイナーとしてまず用意しておきたいのがPhotoshopです。
WEBデザイナーはホームページのデザインカンプやバナー等を作成しますが、Photoshopがあればだいたいのデザインはできます。
以下の作品もPhotoshopのみで作成されたデザインであり、こちらで十分案件を獲得することが可能です。
時期によって変動するのですが、Photoshopだけであれば、月に3000円ほど支払えば使えます。WEBデザイナーに必須のツールになるので、まずは用意するようにしましょう。
- Illustrator
WEBデザイナーのなかには、最初からIllustratorを準備しておく方もいらっしゃいます。
Illustratorは画像が荒くなりにくいという特徴があるため、紙媒体やロゴのデザインを作るのに向いています。
また、イラストを分解して編集するのが得意なので、デザインで使う素材を編集したいときにも使えます。
将来的に紙媒体やロゴを作れるようになりたい方や、イラスト素材を編集する可能性がある方は最初に入れておくと良いです。それ以外の方は最初から入れておく必要はありません。
- Dreamweaver
コード(HTMLやCSS)の基礎を学ぶために、Dreamweaverも用意しておくと良いでしょう。
WEBデザインは基本、デザインとコーディングにわかれます。
フリーランスや分業制の会社で働く場合、コード(HTMLやCSS)を書けなくても問題ないのですが、それぞれがどのような仕組みで出来ているかは理解しておくべきです。
その勉強をするためにDreamweaverを入れて、実際にHTMLやCSSに触れておくことをおすすめします。また、Dreamweaverに触れるようにしておくと、実務で少しコードを変更したいときにもすぐ対応できるので便利ですよ。
実際、私たち日本デザインスクールでもコーディングの基礎を学んでもらうためにDreamweaverを入れてもらっています。
WEBデザイナーに必要なもの④:連絡ツール
WEBデザイナーとして仕事をしていく上では、連絡ツールも必要です。ここでは、WEBデザイナーが仕事をする上で用意しておくべき連絡ツールをご紹介します。
- メール
まずは、メールを用意しておきましょう。
メールは汎用性が高く、どのようなお客さんであっても連絡を取ることができます。
また、最近では共有資料をGoogleで管理しているクライアントも多く、そういったときにGメールアドレスを求められることもあります。
連絡手段以外にもさまざまな場面で求められるため、メール(特にGメール)は作っておくようにしましょう。
- LINE
個人事業主やフリーランスのクライアントのなかにはLINEを連絡手段として使っている方もいます。
既にLINEのアカウントを持っている方も多いと思うので、今から用意することはないと思います。
すべきなのはクライアントにも大丈夫なようにプロフィールを整えておくことです。
名前がわかるようにしておくのはもちろん、クライアントから信頼を失うような写真や一言になっていないかWEBデザイナーになる前に確認しておきましょう。
- messenger
Facebookの連絡ツールであるmessengerも用意しておきたいものです。
Facebookはビジネスマンがよく使っているSNSで、Facebook経由で案件を獲得することも少なくありません。
Facebookで案件を獲得した場合、そのやりとりは自然とmessengerですることになるので、用意しておくようにしましょう。
- Chatwork・Slack
実際の案件の進め方や進捗確認については、ChatworkやSlackといったコミュニケーションツールを使用しているクライアントも非常に多いです。
データファイルを送れたり、グループを作ってコミュニケーションを取れたりするので、複数人でチームを作って仕事をするときによく活用されます。
個人事業主でも使っている人がいますが、どちらかというと企業と仕事をするときに使うことが多いです。
WEBデザイナーに必要なもの⑤:集客ツール
WEBデザイナーとして稼いでいくためには集客が必要です。
かつては直接交流会に行ったり、知りたいからの繋がりで紹介してもらうことが多かったですが、現在ではツールを活用して集客が可能です。
ここではWEBデザイナーが持っておきたい集客ツールを紹介します。
- SNS系の集客ツール
最近ではSNSでつながり、そこから受注をもらうWEBデザイナーも少なくありません。私たちが運営している日本デザインスクールの卒業生でも、SNSから受注している方も多くいます。
全てを入れておく必要はありませんが、どのようなものがあるのかを把握し、最低1つ以上は持っておくようにしましょう。
<主要なSNSツール>
ビジネスパーソンが多く案件の受注につながりやすい | |
自分の作った作品を載せられるのでデザインと親和性が高い | |
X(旧Twitter) | 拡散性が高く多くの人に認知してもらえる |
それぞれ特徴がなるので、何を目的にしたいかによってツールを選びましょう。日本デザインスクール卒業生のなかで、最も受注が見られるのはFacebookです。
どれをするか迷った場合は、Facebookから始めるのが良いでしょう。
- クラウドソーシング
案件を受注したい人と案件を依頼したい人をマッチングさせるクラウドソーシングも登録しておきましょう。
クラウドソーシングはSNSと違い、仕事を依頼したい人が来る場所なので、案件獲得しやすいです。また、未経験からでも受注できる案件が多く、初心者の方におすすめです。
クラウドソーシングにはさまざまなものがありますが、以下の代表的な3つには登録しておきましょう。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
WEBデザイナーに必要なもの⑥:Wi-Fi
当たり前すぎて意識されにくいのですが、Wi-Fiを用意するというのも非常に重要です。
Wi-Fi環境が悪いなかでの作業は効率が悪いですし、何よりストレスが溜まります。そのため、十分な通信速度の出せるWi-Fi環境を用意しましょう。
通信速度を測るときには、Mbpsという単位を用います。速度の目安として以下のものを参考にしてください。
100Mbps…通信速度が速くサクサク作業ができる
50Mbps…通信速度は特別速くはないが問題なく作業ができる
10Mbps…通信速度が遅くなかなか作業が進まない
まとめ
今回はWEBデザイナーに必要なものを6つの項目に分けてご紹介しました。お伝えした必要なものをまとめると以下のようになります。
必要なもの | 詳細 |
①パソコン | パソコン |
②周辺機器 | ストレージ |
スタンド | |
③Adobeツール | Photoshop |
Illustrator | |
Dreamweaver | |
④連絡ツール | メール |
LINE | |
messenger | |
Chatwork | |
Slack | |
⑤集客ツール | SNS |
クラウドソーシング | |
⑥Wi-Fi | Wi-Fi |
ぜひ、WEBデザインを始めるときには上記のものを確認しながら、準備を進めてくださいね。