103名に聞いた!フリーランスWEBデザイナーの平均年収の相場

フリーランスのWEBデザイナーってどれくらい稼げるんだろう?と疑問に感じていませんか?

WEBデザイナーそのものも年収にはばらつきがありますが、フリーランスの場合はよりその差が大きいです。

そこで、フリーランスWEBデザイナー103名に収入について実態を調査しました。

実際にフリーランスとして活躍している卒業生の事例も交えて解説するので、これからフリーランスWEBデザイナーを目指す方にとっても参考になる情報のはずです。

どこを目指すにしてもポイントは、スキルを徹底して磨くこと、そのスキルを持って実務案件に挑戦してい実績を作ることなのですが、より具体的なアクションに起こせるように、デザイン初心者、平均年収を目指す方、平均以上の年収を目指す方、それぞれの仕事内容や年収の目安も解説しています。

WEBデザインを学んだり案件を獲得したりする際の参考にしてください。

フリーランスWEBデザイナーの平均年収は300〜400万円

WEBデザイナーの平均年収は300~400万円と言われていますが、フリーランスWEBデザイナーに特化した調査はありませんでした。

そこで、自社でフリーランスWEBデザイナー103名を対象に、月収についてのアンケートを行い下記の結果を得られました。

こちらのデータと受講生の実績をもとにフリーランスWEBデザイナーの年収について解説していきます。

フリーランスWEBデザイナーの4割以上は月収30万円未満

自社の調査によると、フリーランスWEBデザイナーの44.6%は月収30万円未満、年収に換算すると360万円未満とわかります。

ただし、前提としてWEBデザイナーはスキルや稼働時間によって収入が大きく変わるため、同じフリーランスWEBデザイナーでも個人差が大きいことを念頭に入れておきましょう。

始めてすぐの人であれば月に数千円の人もいれば安定して月5〜10万円、実績を積み重ねると月100万円を達成した卒業生もいます。

グラフを見てわかるように、月収30万円以上の各割合を見てみると極端に多いところはないため、月収30万円が一つのボーダーラインとなっていることもわかります。

実績や経験年数が増えると高単価の案件も受注可能

駆け出しの頃は受注できる案件の種類も少なく、卒業生でもコンペに応募しても全く採用されない、受注できても数千円の案件しか取れない時期もあります。

ですが、制作実績をためてポートフォリオを充実させたり、単価が低くても受注し続けて実績を積み重ねたりするうちに1万円以上の案件をやホームページやランディングページの案件を受注できたりするようになった方もたくさんいます。

年収別の案件の内容や必要なスキルは後ほど解説します。

スキルや稼働時間によっては年収1,000万円も可能

WEBデザイナーとして、平均年収を超える、あるいは年収1,000万円以上を目指すには高単価の案件を受注できるようにデザインのスキルアップや実績作りは必須です。

高収入を叶えるには次のような方法があります。

    • バナーに特化して案件数をひたすらこなす
    • ホームページやランディングページなど高単価の案件をこなす

それぞれ難易度や単価などを比較してみます。

バナーHPやLP
単価数百円〜1万円数万〜数十万円
制作時間〜2時間10〜15時間
受注ハードル

表を見てわかるように効率よく高単価を目指したいのであれば、ホームページやランディングページがオススメです。

ただし、実績が少ないうちは案件を受注しづらいためバナーの案件で実績を積みましょう。

卒業生の中には独立して半年で月収100万円を達成した方もいますし、副業で月100万円達成した方もいます。

最初は低単価で案件を受注したり、ランディングページを月に数件受注したりして達成しているので、スキルを磨いたり受注できる案件の幅を広げていくことが高収入の近道と言えるでしょう。

【年収別】フリーランスWEBデザイナーの仕事内容と必要なスキル

フリーランスWEBデザイナーの年収の相場をご紹介したところで、実際にあなたが目指す年収で受注すべき案件の種類や、それに必要となるスキルをご紹介します。

概要をまとめると表の通りになります。

年収~200万円年収200~400万円年収400万円以上
仕事内容
  • バナー制作
  • サムネイル制作
  • バナー制作
  • サムネイル制作
    (・ホームページ制作)
    (・ランディングページ制作)
  • バナー制作
  • サムネイル制作
  • ホームページ制作
  • ランディングページ制作
    (・ディレクション)
    (・別スキルの仕事)
必要なスキル
  • デザインスキル
  • デザインスキル
  • デザインスキル
  • ディレクションスキル
  • デザイン以外のスキル

年収~200万円

まずは実務未経験から年収200万円、月に10〜20万円を目指すフェーズから見ていきます。

WEBデザイナーとしてお金をもらうレベルに必要なのは、一定のクオリティの作品を納品することです。

この段階では実績や経験がほとんどない状態なので、単価が低くても受注して実績や経験値を増やしていく、その中でスキルを上げていくことにフォーカスしましょう。

ホームページやランディングページまでできればベストですが、この段階だと受注することも難しい場合もあります。

それに加えてバナーやサムネイルでも5000円〜の案件も存在はするので、案件数をこなすことを優先していき月10~20万以上を目指しましょう。

実際、バナーだけで月15万円以上を達成した卒業生もいるため十分可能な目標と言えます。

年収200~400万円

安定して月15~20万円稼げるようになってきたら、月収40万円以上を目指すためにより高単価の案件を受注しましょう。

具体的には次の2つがあります。

  • バナーやサムネイルで今までよりも高単価の案件を受注する
  • ホームページやランディングページの案件を受注する

バナーやサムネイルの単価は幅広く、駆け出しの頃はとにかく受注して実績や経験を積むことが必要ですが、ある程度収入が安定してさらに年収アップを目指すには高単価の案件に絞りましょう。

なかには単価1万円以上の案件もあるため様々な案件を比較するのがオススメです。

ただ、受注数を増やすにも限界はあるので、ホームページやランディングページの案件も受注してみましょう。

先ほどもお伝えしたように、ホームページやランディングページは1つで10万円以上のものも珍しくなく、実績を増やせば50万円以上の案件も受注可能です。

この段階では、そこまで高単価のものは難しくても10万円程度の案件であれば十分可能でしょう。

年収400万円~

年収400万円以上はデザインスキル単体を磨くだけでなく、他のスキルの習得も視野に入れてみてください。

デザインの領域を広げるのであればUI/UXの分野やディレクションスキル、他の分野であればコーディング、広告、マーケティング、ライティングなどです。

もちろん、月収100万円以上も単月であれば可能ですし、高単価の案件を受注し続けられればデザインだけで年収1000万円も可能かもしれません。

ですが、毎月安定して案件受注するのは難しいケースもあり、そこまで想定すると他のスキルを掛け合わせることで安定して案件受注もしやすくなります。

もちろん、他のスキルを身につける以外にも、ディレクターまで業務範囲を広げれば別のスキルを一から習得せずに収入を上げることも十分可能です。

まずは、自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、キャリアプランを考えるところから始めてみましょう。

フリーランスWEBデザイナーとして年収を上げる方法

ここまで、各フェーズでの仕事内容についてご紹介してきました。

最後に、WEBデザイナーとして年収を上げる方法を解説します。

制作物のクオリティを上げる

当たり前のことですが、制作物のクオリティを上げることが収入アップの近道です。

スキルがなければ案件を受注できませんし、ポートフォリオがあってもこの人に依頼したいと思ってもらうことはできないからです。

中にはもともと人脈があったり、営業スキルがあったりして案件を受注できる人も一定数いますが、肝心のスキルがなければリピートしてもらうことはできず収入を上げることも困難です。

まずは、クオリティの高い作品を作れるようにスキルを磨くこと、そしてポートフォリオを充実させることが収入アップの第一歩です。

実務経験を増やして高単価の案件を受注する

ある程度スキルを磨いたら、実務案件に挑戦して単価アップを目指しましょう。

活躍している卒業生の共通点は、単価が低くても、コンペであれば採用されなくても、とにかく実務案件に挑戦していることです。

最初のうちは、1枚数百円、まとめて数千円など、作業時間に見合わない案件もあるかもしれませんし、コンペに何十件応募しても採用ゼロといったケースもあるでしょう。

ですが、たくさん挑戦するうちにスキルが磨かれていったり、案件獲得、採用のコツが掴めてきて徐々に収入を上げていく卒業生もいました。

デザインスキルを身につけて受注できる案件の幅を広げる

デザイン以外のスキルを習得して、受注できる案件の選択肢を増やすのも視野に入れましょう。

バナーやサムネイル、ホームページ、ランディングページなど、デザインだけでも年収400~600万円は可能です。

ですが、最初のデータにもあるようにそこからさらに上を目指すのであれば、デザインだけを極めるだけだと厳しいのも事実ではあります。

マーケティングスキルも習得すれば、集客を1人でできるようになったり、ライティングスキルがあればデザイン経験者だからこそ書ける需要の高い、単価の高い記事を納品できたり収入の天井が一気に無くなります。

1つのスキルであればライバルが多くても、複数のスキルを掛け合わせることでライバルが少なくなり稼ぎやすくなるので、専門分野を広げる選択肢も入れてみてください。

個人事業主や経営者に直接営業して高単価の案件を受注する

交流会やオンラインサロンに参加して直接営業したり実践したりするのも、年収アップには効果的です。

最初はバナーやサムネイルを無料、あるいは1000円程度で受注していき、そこからリピートしてもらうことで安定して受注できるのに加えて、信頼されれば単価アップも目指せます。

受講生の中にはオンラインサロンで繋がりを作って、最高月収400万円超えを達成した方もいます。

まとめ

今回はフリーランスWEBデザイナーの年収について解説しました。

どのくらいの年収を目指すのかによって、身につけるべきスキルや案件の幅も異なってきます。

ですが、共通しているのはWEBデザイナーとして収入を得てあげていくには、デザインスキルを磨いて実績を積み上げていかなければならないということ。

受講生を見ても結果を出している人は、デザインスキルを磨くこと、コンペや実務案件へ応募し続けることを徹底していますし、これを続けていればペースは違っても必ずデザインで成功しています。

まずは、フリーランスWEBデザイナーとして、あなたの目指すゴール設定から始めてみましょう。